2023
07.09

マドリードを走る、バイクと電動バイク

EV, MotoGP取材紀行

MotoGPスペインGP取材のあとマドリードに滞在した1週間、わたしは街を歩いてびっくりしていた。
たくさんのバイクが走り、大通りの路肩には当たり前のようにバイクの駐輪スペースがある。
都心で人が多いからクルマやバイクの数が多いのは当然としても、気になったのがバイクの車種。
停まっている、走っている車種はスクーターも多いけど、いわゆる趣味に寄ったタイプのバイク、ネイキッドやスポーツタイプもよく走っているのだ。
おそらくスクーター以外の車種もまた、日常の足として親しまれているのだろう。当たり前のように、スーツを着た会社員らしき男性がバイクにまたがって移動する光景を見たりする。
それから駐輪場事情。
路肩だけではなく、あちこちにバイクの駐輪場があり、たくさんのバイク(もちろんクルマも)が停められていた。
その中には「ここは駐輪できる場所ではないのでは?」という道の一角だったり、完全な路上駐車もあったのだが、つまり許容されている範囲が広いのかもしれない。
この環境なら、そりゃあバイクに乗りやすいだろうなあ、と思うばかり。
なにしろ、移動先で停める場所に悩まなくていいのだから。

そしてもう一つ気になったのは、電動バイクの多さである。
電動スクーターをよく見かけるなと思っていたら、どうやら多くはレンタル(あるいはシェア)の電動バイクらしい。
わたしが泊まっていたゲストハウスはレアルマドリードの本拠地スタジアムの近くにあったのだけど、少なくともそのあたりでは、こうしたレンタルで乗れる電動バイクがよく走っていたし、駐輪していていた。
個人的に、現在の電動バイクの航続距離を考えると歩くには少し遠く感じるちょっとした移動の足としての役割が合っているのではないかと思っていたが、なるほど、レンタルバイクとして街中を移動するのに使われるのもアリなのかもしれない。
少なくない数が走っていたので、広く使われているサービスなのだろう。
マドリードではレンタルバイクという形で、電動バイクが浸透していた。

ここは広場のような場所の一角なのだが、駐輪可能になっている

たくさんのバイクが停まっている光景も、マドリードでは珍しくない

歩道に駐輪しているのもよくある光景

すごくよく見かけた電動バイク。レンタルバイクらしく、よく利用されている様子がうかがえた

これもよく見かけたレンタルの電動バイク

おそらく個人のものと思われる電動バイクもあった

このブログはモータースポーツジャーナリスト伊藤英里が、MotoGPなどの海外レース取材のために訪れた先で出会ったいろいろなことを書いていくところです。
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