07.29
「バイクのニュース」掲載/「パリのバイク街」にある『SHOEIギャラリー・パリ』訪問レポート。フランスの人気モデルに日本との違いはあるのか?
フランスのパリにある「SHOEIギャラリー・パリ」を訪問取材しました。話はヘルメットのことから、パリのバイク事情にまで及びました。周辺はバイク関連の店舗が並ぶ「バイク街」で、歩いているだけでも興味深い場所でした。
環境によって異なる、ヘルメットに求めるもの
プレミアムヘルメットブランド、SHOEI(ショウエイ)のオフィシャルショールーム「SHOEI Gallery(ショウエイ・ギャラリー)」が、フランスのパリにもあることをご存知でしょうか。わたし(筆者:伊藤英里)は、知りませんでした(すみません)。2024年の初めに「SHOEIギャラリーTOKYO」にヘルメットを購入しに行ったとき、担当してくださった方と雑談をしていてその存在を知り、ちょうど、MotoGPフランスGPへ取材に行くことが決まっていたので、「ぜひ、SHOEIギャラリー・パリに行きたい!」と、決断したわけです。
SHOEIギャラリー・パリが位置するのは、フランスの首都パリの有名な観光スポット、エトワール凱旋門から伸びる通りのひとつ、グランド・アルメ通りです。
パリに行く前、『バイクのニュース』でもおなじみのバイクジャーナリスト、小林ゆきさんと、フランス人のMotoGPジャーナリストに、「パリに行くので、バイク関連で見ておくべき場所を教えてください」と聞いたとき、2人が揃っておすすめしてくれた場所が、まさにSHOEIギャラリー・パリがある、このグランド・アルメ通り周辺だったのです。
2人がおすすめしてくれた理由は、到着してすぐにわかりました。トライアンフ、ドゥカティ、BMW Motorrad、ハーレーダビッドソン、インディアン・モーターサイクル、ヤマハ、ホンダ、ダイネーゼのほか、電動バイクメーカーのゼロ・モーターサイクルスだけを扱うディーラーなどが、この通りの両脇にずらりと並んでいます。まるで、「パリのバイク街」です。
SHOEIギャラリー・パリは、その一角にありました。訪れると、SHOEIのフランスの子会社(SHOEI EUROPE DISTRIBUTION SARL)の代表を務める、パスカル・クチュリエさんが迎えてくれました。話を聞くと、クチュリエさんはヤマハで活躍した元トライアルライダーで、1992年、1993年の全日本トライアル選手権IAチャンピオン! 今でもトライアルバイクを走らせているそうです。
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「パリのバイク街」にある『SHOEIギャラリー・パリ』訪問レポート。フランスの人気モデルに日本との違いはあるのか?
2024年7月28日掲載(「バイクのニュース」掲載ページでは、記事全文&全25枚の写真がご覧いただけます)
バイクのニュース
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MotoGPや電動バイクレースMotoEを取材して記事を書く仕事をしている、伊藤英里と申します。
MotoGPフランスGPの取材のため、フランスのパリ近郊に滞在していたとき、「SHOEIギャラリー・パリ」に伺いました。
その一帯はまさしく「パリのバイク街」なのですが、なにしろバイク関連のお店が入っている建物自体が非常に歴史的で荘厳なものですから、「昔」と「今」が融合しているような、とても不思議な感覚に陥ったのを覚えています。
日本で例えるなら、古き良き日本家屋が並ぶなかに、コンビニエンスストアがあるようなものでしょうか。
それから、凱旋門!
凱旋門の周りは複数車線のラウンドアバウトになっています。
わたしは今回、しばらくぼんやりとラウンドアバウトを走るクルマやバイクを見ていたのですが、ルールがあってないようなものというか、おそらく走っている方からすれば守られるべき暗黙のルールがあるのでしょうけれど、とにかくカオス。
凱旋門という歴史的建造物の周りを、クルマやバイクという現代の乗り物が走っているというのもまた、なんとも形容しがたい不思議な光景に見えました。