2024
07.20

「Webike+」掲載/MotoGP日本人ライダーの戦い【第9戦ドイツGP】Moto2小椋藍“大きい”3位と、Moto3古里太陽“ちょっと残念”な2位

MotoGP, 各メディア掲載記事

MotoGPドイツGPの舞台であるザクセンリンクには、1927年に最初のバイクレースが行われた、古い歴史がある。当時はクローズドのサーキットではなく、公道でレースが行われていた。クローズドのサーキットとなったのは、1990年代のことである。公道レースの名残として、サーキットを出て10分ほど歩いたところにモニュメントがある。

モニュメントがあるのはサーキット近くのラウンドアバウトで、周辺には住宅が並んでいる。サーキットのすぐ近くに民家があるのも、ザクセンリンクの特徴だ。民家はあるが、それ以上に穏やかな田園風景が美しい。サーキットのメディアセンターやピットがあるパドックは高台に位置していて、そこからザクセンリンクのコースを視界に入れながら、民家と田園を眺めることができる。コースと民家を同じ視界に収めることができるサーキットは、珍しいのだという。

ザクセンリンクは、ロードレース世界選手権が行われるサーキットの中では珍しい左回りのレイアウトを持つ。そして、13のコーナーのうち10が左コーナーで、圧倒的に左コーナーが多い。このサーキットを大の得意とするのが、左コーナーを好むマルク・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)だ。

ドゥカティに移籍した今季、マルケスのザクセンリンクでのドゥカティ初優勝に注目が集まっていたが、マルケスは金曜日のプラクティスで転倒を喫して負傷。しかし、決勝レースでは優勝こそ届かなかったが、2位を獲得して弟のアレックス・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)とともに兄弟で表彰台に上がり、ドラマチックな形で週末を締めくくった。

そんなドイツGPで、Moto2クラスとMoto3クラスでは、日本人ライダーが表彰台に立ったのである。

Moto2小椋藍、3位獲得でランキングトップと7ポイント差に接近

「今日は表彰台を獲得できるとは思っていませんでした」

小椋藍(MTヘルメット – MSI)は、最終ラップの最終コーナーを勝負だと考えていた。小椋が争うのは3番手。チェレスティーノ・ビエッティ(レッドブルKTMアジョ)、ディオゴ・モレイラ(イタルトランス・レーシング・チーム)との三つどもえである。

まずは8コーナーでモレイラをかわし、11コーナーから下るストレートで、ビエッティのアウト側にポジションをとった。

「ビエッティのブレーキングがかなりよかったので、勝負するならダウンヒルよりも最終コーナーかなと思っていたんです。それで、下りの直線のアウトから仕掛けて、ワイドにさせて」

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メイン画像(c)2024 MT Helmets-MSI

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MotoGP日本人ライダーの戦い【第9戦ドイツGP】Moto2小椋藍“大きい”3位と、Moto3古里太陽“ちょっと残念”な2位
https://news.webike.net/raceinfo/387781/

2024年7月19日掲載(「Webike+」掲載ページでは、記事全文&全5枚の写真がご覧いただけます)

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MotoGPや電動バイクレースMotoEを取材して記事を書く仕事をしている、伊藤英里と申します。
MotoGP第9戦ドイツGPの取材に行き、その取材をもとに書かせていただいた記事を紹介しています。
MotoGP中上貴晶選手、Moto2小椋藍選手、佐々木歩夢選手、Moto3古里太陽選手、山中琉聖選手、鈴木竜生選手、それぞれのドイツGPについての記事です。
日本人ライダー6名がまとまって読める記事は、なかなかない……と思います。