06.30
「バイクのニュース」掲載/【インタビュー】平野ルナ選手~反対されても決めたST600参戦。その道は世界の舞台につながっていた~
『FIM Women’s Circuit Racing World Championship』に参戦する平野ルナ選手のターニングポイントは、周りが反対する中で意思を貫いたST600参戦にありました。さかのぼってみれば、平野選手のWCR参戦の原点は、そこにあったのかもしれません。
女性ライダーの世界選手権に参戦する、平野ルナ選手に聞く
スーパーバイク世界選手権(SBK)第4戦エミリア・ロマーニャラウンドのパドックには、青と黒のテントが並んでいました。そのテントは、併催されている『FIM Women‘s Circuit Racing World Championship』(女性サーキット・レーシング世界選手権。以下、WCR)のピットなのです。
WCRは、2024年シーズンからスタートした、女性ライダーによって争われる2輪ロードレースの世界選手権です。今季はミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行なわれるエミリア・ロマーニャの開幕戦を含め、全6戦が予定されています。
WCRのマシンは、ヤマハ「YZF-R7」のワンメイクで、タイヤもまた、ピレリのワンメイクとなっています。ライダーは18の国と地域から集まり、開幕戦はワイルドカードを含めて26名が参戦しました。2018年スーパースポーツ300世界選手権(WSS300)チャンピオンのアナ・カラスコ選手や、今季も電動バイクレースFIM Enel MotoE World Championshipを戦うマリア・エレーラ選手もエントリーしています。
そして、日本人ライダーとして、唯一、WCRに参戦するのが平野ルナ選手(#44/Team Luna)です。
選択肢がなく、ST600に出ると決めた
エミリア・ロマーニャラウンドの木曜日、昼ごろにWCRのテントピットに足を運びました。テントひとつの区画に、3台のマシンが並んでいます。
平野選手のピットを覗くと、忙しいスケジュールの中、平野選手が笑顔で出迎えてくれました。インタビューを始めようとレコーダーを操作していると、細身の男性が遠慮がちにそっと椅子を差し出してくれます。あとから知ったことですが、彼は今季、平野選手に帯同しているイタリア人のメカニック、マヌさんでした。
それではとピットで向かい合った平野選手に、少し、時間をさかのぼってもらうことにしました。
平野選手がバイクに乗り始めたのは、7歳のころ。現在のモビリティリゾートもてぎで、電動のキッズバイクに乗ったことがきっかけでした。キッズバイクに乗って「面白い!」と言った平野選手に、お母さんがポケバイを勧めたのです。
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【インタビュー】平野ルナ選手~反対されても決めたST600参戦。その道は世界の舞台につながっていた~
2024年6月29日掲載(「バイクのニュース」掲載ページでは、記事全文&全14枚の写真がご覧いただけます)
バイクのニュース
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MotoGPや電動バイクレースMotoEを取材して記事を書く仕事をしている、伊藤英里と申します。
2024SBK第4戦エミリア・ロマーニャに取材に行きました。
その理由の一つは、WCRの開幕戦があったからです。
これは、エミリア・ロマーニャの会場であるミサノ・サーキットでお話を伺った、平野ルナ選手のインタビュー記事です。
当日、平野選手などWCRライダーは写真撮影やブリーフィングなどでとても忙しかったのですが、そんな中、時間を割いてインタビューに対応していただきました。
本当に、感謝ばかりです。