2024
06.25

「バイクのニュース」掲載/【MotoGPライダーの足跡】中上貴晶選手、9歳の転機。「カートは危ないから、2輪がいい」

MotoGP, 各メディア掲載記事

MotoGPに参戦する日本人ライダーの、主にロードレース世界選手権に参戦を開始するまでの足跡を紹介します。今回は、現在(2024年シーズン)MotoGPクラスに参戦する唯一の日本人ライダー、中上貴晶選手(イデミツ・ホンダLCR)に話を伺いました。

9歳で迎えた、人生の分かれ道

「4歳の誕生日に、両親からポケバイをプレゼントしてもらった……というか、されたというか。それがバイクに乗ったスタートです」

 2024年シーズンのMotoGPクラスに参戦する唯一の日本人ライダー、中上貴晶選手(イデミツ・ホンダLCR)は、キャリアの最初である「バイクに乗り始めたきっかけ」について、そう語りました。

 現在の多くのMotoGPライダーのように、幼い頃にポケバイに乗り始めたという中上選手ですが、当時は自分の意思というよりも、モータースポーツ好きのご両親の影響が大きかったと言います。じつは、ご両親はむしろ、4輪の方に傾倒していたのでした。

「たぶん、4歳、5歳の子供が乗るようなカートがあったと思うんですけど、乗ってもあまり意味がない、(中上選手が)大きくなるまでポケバイに乗ればいいんじゃない、ということだったみたいです。元々、親としては2輪ではなく4輪を希望していたんですよ。母親は『男の子が生まれたらF1レーサーにしたい』と言っていたそうです」

 ポケバイで走るようになり、練習場にも行き、乗る機会がどんどん増えていきました。そして9歳のある日、大きな転機が訪れます。「2輪にいくのか、4輪にいくのか、どちらかを選んでほしい」と、ご両親に決断を迫られたのです。まだ少年と言える年齢ですが、すでに大きな人生の分かれ道を迎えたのでした。

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【MotoGPライダーの足跡】中上貴晶選手、9歳の転機。「カートは危ないから、2輪がいい」

【MotoGPライダーの足跡】中上貴晶選手、9歳の転機。「カートは危ないから、2輪がいい」

2024年6月22日掲載(「バイクのニュース」掲載ページでは、記事全文&全6枚の写真がご覧いただけます)

バイクのニュース
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MotoGPや電動バイクレースMotoEを取材して記事を書く仕事をしている、伊藤英里と申します。
中上貴晶選手がMotoGPライダーとなるまでの足跡について、お話を聞いて記事にしたものです。
特に印象的だったのは、やはり9歳のときに迫られた「決断」ですね。
多くの決断を積み重ね、中上選手は日本人唯一のMotoGPライダーとして活躍しているのだなあと感じました。